リストとはたくさんのものを中に入れられる「型」です。リストは繰り返し処理をする際によく使われます。ここではPythonでリストを使った繰り返し処理を中心に、プログラミング初心者でもわかりやすいように説明します。
Pythonで繰り返し処理!リストをうまく活用しよう
リストの作り方を紹介
リストを作る方法は、全体を [ ] ←角カッコで囲み、各要素を , ←カンマで区切ります。
リストの例
drink = ["レモネード","炭酸水","ミネラルウォーター"]
上記のように変数の中に入れて使います。リストには数字でも文字でも入れられます。リストに入れたものを、「要素」と呼びます。
リストの使い方
リスト内の文字を使うには、変数名の後に角カッコを書き、その中に何番目の要素を使いたいか数字で指定します。この何番目の要素を使うかを指定する数字を、「インデックス(添え字)」と呼びます。この際の注意点は、リストの順番はゼロから数えて入力することです。
添字の使い方の例
oneway = ["1月","2月","3月","4月","5月","6月"]
print(oneway[0])
インデックス(添え字)は0から数えるため上記の例では実行すると1月と表示されます。
リストを書き換えるには
リスト内の要素を個別に書き換えることができます。それには、インデックス(添え字)で指定して書き換えたい値を代わりに入れます。
リスト書き換えの例
oneway = ["1月","2月","3月","4月","5月","6月"]
oneway[3]="エイプリルフール"
print(oneway)
上記を実行すると、
['1月', '2月', '3月', 'エイプリルフール', '5月', '6月']
と表示されます。
リストを操作できるメソッドとは?
リストを操作するメソッドはいくつかあり、いくつかを紹介します。
リスト.append(追加したい要素)
リストに要素を追加できます。
リスト.remove(取り除きたい要素)
リストから指定した最初の要素を取り除きます。
リスト.pop()
リストの最後の要素を取り出し、その値を返します。
リストを繰り返し処理で表示するには
リストの中身は繰り返しfor文を使って表示できます。
for文の作り方とは
for文は下記が1セットで一緒に使います。
for 変数 in リスト:
○○○○繰り返したい処理
繰り返したい処理はインデントを入れて凹ませるように書きます。意味としては
リストに入っている要素を順番に変数に入れる間、下記の処理を繰り返して
という意味になります。
リストを使った繰り返しの例
oneway = ["1月","2月","3月","4月","5月","6月"]
for month in oneway:
○○○○print(month,"生まれ")
for文とスライスで一部だけを取り出すには
スライスを使えば、リストの一部だけを取り出せます。具体的には角カッコの中に開始インデックスと終了インデックスをコロンでつなげて指定して、開始インデックスと終了インデックスの直前の要素までを取り出せます。
スライスの書き方
リスト[開始インデックス:終了インデックス]
for文とスライスを組み合わせた例
oneway = ["1月","2月","3月","4月","5月","6月"]
for month in oneway[1:4]:
○○○○print(month,"生まれ")
上記を実行すると、要素1、要素2、要素3までが表示されます。終了インデックスの前の要素までが表示されるため、1から4と書いてありますが5月は表示されません。
初心者がよくつまづくポイント!for文の入れ子
for文を2つ以上組み合わせて使う場合、プログラミング初心者には処理の流れがイメージしづらいです。
forの入れ子の使い方例
掛け算で九九を順番に表示したいとすると、下記のようにfor文を入れ子にすると簡単にできます。
for keisan in range(1,10):
○○○○for keisan2 in range(1,10):
○○○○○○○○print(keisan*keisan2)
○はインデントを表しています。最後の行はfor文の入れ子の処理内容なのでインデントが8字下げになります。